efplan -1級建築士事務所-
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移民問題だけでなく

   

今国会でもいろんな重要法案が審議、可決されましたが、そんな中、建築士資格の受験要件を緩和する改正建築士法が8日の参院本会議で可決、成立しました。

今までは1級建築士は建築系の4年制大学を出ても2年の実務経験がないと受験できなかったのですが、今回の改正で大学卒業後、すぐに受験可能になりました。2級建築士も工業系の高校卒業後すぐに2級受験可能に。あと2級合格してもすぐには受験できなかった1級もすぐに受験できるようになりました。
ただ今回の改正は受験できる、というだけで合格後2年の実務経験がないと免許はもらえません。要は順序が逆になっただけ、なんです。

働きながらの1級、もしくは2級建築士になるための勉強は時間の確保も難しく、そこで受験を諦める人も多かったんです。しかも雇う方もいつか1級とれるかも、の人でなく、すでに合格済みの人を雇えるというのもメリットがあります。
合格しないと会社に居づらい、というプレッシャーからも逃れられるし、いいかもしれないけど、そうなると間違いなく大学在学中からの勉強、対策が必要になるでしょうし、卒業が3月でも、学科試験7月、実技試験10月、合否発表が12月末ですからね、その1年はどうするんだ?という問題もありますし、一発で受かる人も1割くらいでしょうから、浪人が増えるだけかもしれません。結局働くしかない。
改正の目的は「最近における建築士をめぐる状況に鑑み、建築物の設計、工事監理等を担う優れた人材を継続的かつ安定的に確保するため」に「近年の資格者不足に対応するため受験資格を緩和する」ということらしいっす。

私のように学歴なし、実務経験のみの人には今回の改正は無関係。
特に異論も反論もありません。でもこの業界の人手不足はそんなことで解消されるものではないんだよねー。
前も言いましたが、今や建築系の設計、だけじゃなく職業訓練校で大工になろうとして学んだ子でも1割もその道には進んでおりません。
夢なし金なし休みなし。あるのは会社内外から圧とお客さんからのクレームに怯える日々。
有名建築家のインターンと言っても、本当に子供のお小遣いくらいしかあたらないし、
それを学生の間に目の当たりにして、自らブラックなイバラの道に入る子なんているわけないじゃん。
本当は設計も、大工さんも尊厳のある素晴らしい仕事なんだけど、地位が低すぎる。

私が受験して思ったことは、なんぼ座学で覚えられるものとはいえ、現場経験で学んだものには敵わないぞ、ということ。文字だけで頭に入るものではないんですよ。鉄筋のしなりや鉄骨の重さ、木造なら木の手触りなんかが感覚として頭に入っている人とは吸収力が違います。
受験しやすくなったからといって、優秀な人材が確保なんてできないぞ、とも思うのです。

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