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新年初のブックレビュー

   

   

明けましておめでとうございます。
年明け、なんか胸やけに近い感じでモヤモヤとするな、と思っていたら、わかりました。DA PUMPのUSAやけ。年末に聴かされすぎて。スキー場でもかかりまくっていたし。

今年も薄い適当な内容を続けますが、よろしくお願いします


「送り火」高橋弘希

地元図書館でなんとなく手に取ってみた。第159回芥川賞受賞作。
青森の田舎に転校してきた中学3年生の歩。すでに出来上がっている田舎のスクールカースト。そのカースト制が微妙に見えたり見えなかったり。自意識が生み出す虚勢、見栄。
ずっと漂い続けるヤバい雰囲気。
風景はそのまま栗山でいける。誰かが見ているようで見られていない通学路。12人しかいない同級生。どこにでもあるイジメ。
いじめられっ子が一番憎むのは一番のいじめっ子、ではない。わかっていながらも自分を守る傍観者。
「外」からの目、言葉が少しでもあれば、その世界は変わるのに、田舎特有の閉そく感。
芥川賞っぽい作品。超面白い!とはならない純文学。ラストは当然の帰結。



「ハローワールド」藤井太洋

信頼しているラジオ番組でおススメされたので。
SFというジャンルだけど、普通の数年後、いや数時間後、数時間前?の実話みたいにも思えます。そういう意味でも読むなら今、です。
ITのこと、プログラマーのこととか、こんなふうに「小説」の中で語られることで、ものすごく理解が進んだ。それだけでもこの小説を読む価値があります。特にビットコインの始まりと仕組み、何度も新聞とかで読んだけど、一番わかりやすかった。
今や得体のしれないもの、という雰囲気のビットコインだけど、始まりはもっと「気持ち」スタートだった。そこに理想があり、面白い!と思った技術者たちがそんなおもちゃの紙幣のようなものをほんの少しの手間のお礼として送り合うようになる。一人のプログラマーが自分の持っているビットコインを8ドルのピザと交換してくれない?という冗談にもう一人のプログラマーが応じた、のが価値の始まり、と。

そう、どんなにIT化が進んでも、人の理想、自由を求める気持ちが元になければならない。
この話はそれを求めるハードボイルド小説なんです。


今年はもっと本、読めたらな。

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